2016/12/03 プロミネンス&黒点群

Hα線撮影日時:2016/12/03 9:59 露出0.5秒 iso400 シーニング:やや悪、快晴

Hα線撮影日時:2016/12/03 9:59 露出0.5秒 iso400 シーニング:やや悪、快晴

師走に入りました。先月は4日しか太陽を観ていませんので、欲求不満ぎみです。今年は黒点が不活発でしたが、プロミネンスは後半から安定して出現し始めました。写真撮影では、薄いプロミネンスも鮮明に写りますが、立体感がなくなります。眼視は美しいもので、実際には大気の揺らぎなのですが、まるで炎が揺らいでいる様子が見えるようです。
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海と月の迷路

「海と月の迷路」上・下 大沢在昌(講談社文庫)

第48回(2014年)吉川英治文学賞受賞作、東野圭吾『祈りの幕が下りる時』と同時受賞。
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大沢在昌と言えば「新宿鮫」シリーズなどが有名な、ハードボイルド作家というイメージである。このような傾向はあまり好まないので読んではいなかった。年月は当然ながら作風をも変化させる。この物語は吉川英治文学賞を獲得しただけあり、読み応えのあるしっとりとした作品に仕上がっている。
警察学校の校長として退職する荒巻警視は、部下に請われて36年前の話を語り始める。話は昭和34年にさかのぼる。長崎県端島(通称:軍艦島)に赴任した新米巡査荒巻は、長さ南北約500m、幅東西約170mの島に5000人以上が暮らし、人口密度が世界一の実態に驚ろく。炭鉱で成り立つこの島はM菱の社員、鉱員(炭鉱夫)、組夫と呼ばれる下請けと、警察官などの公務員やその他商人から成り立っていた。社員・鉱員・組夫の三者の溝は深いが、狭い島の掟により秩序が維持されていた。
ある日、13歳の少女が行方不明になり、翌日、水死体で発見される。事故として処理されるが、荒巻は一人の組夫長谷川に不信を持つ。調べていく過程で8年前にも同様の事件が起き、事故として処理されていた事実にたどり着く。鉱員と組夫の対立が深まる中、事件は思わぬ展開へと発展する。・・・
軍艦島の生活、風俗を写実的に描写し、圧倒的な筆力で読者をぐいぐいと物語の中に引きこ込んでいく。読みが遅くなった私には珍しく、下巻は時間を忘れ一気に読破してしまった。同時受賞の東野圭吾『祈りの幕が下りる時』もなかなかの力作でこの賞は外れがない。

2016/11/26 プロミネンス&黒点群

Hα線撮影日時:2016/11/26 10:52 露出0.5秒 iso400 シーニング:普通、快晴

Hα線撮影日時:2016/11/26 10:52 露出0.5秒 iso400 シーニング:普通、快晴

可視光での撮影をしていた時、カメラを調整(構図・ピント・コントラスト)していると、いきなり飛行機が横切り飛行機雲が尾を引いていきました。シャッターを切ろうとしたときには、もう雲は太陽面から外れていました。望遠鏡を覗いているときに飛行機が横切ったのは2度目です。写真に捉えたいものです。
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2016/11/24 プロミネンス&黒点群

Hα線撮影日時:2016/11/24 10:04 露出0.4秒 iso400 シーニング:普通、晴

Hα線撮影日時:2016/11/24 10:04 露出0.4秒 iso400 シーニング:普通、晴

今朝の東京は観測史上初の積雪でした。東京にはおよびませんが、函館も小雪がパラついていました。寒いことは寒く、-7℃ぐらいです。
久しぶりに見る太陽は黒点が一つだけクッキリしており、プロミネンスは比較的活発でした。
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警部 柴崎令司シリーズ

「撃てない警官」「出署せず」「伴連れ」「広域捜査」安東能明(新潮文庫)

utenaisyusyo 初めてであった作者である。’94年に「死が舞い降りた」で日本推理サスペンス大賞、’00年に「鬼子母神」でホラーサスペンス大賞、’10年には「撃てない警官」の「隋監」で日本推理作家協会賞を受賞している。

「撃てない警官」は連作短編集である。ただし、収録の順番に時代が進行し、主人公の警察官としての成長も描いた人間ドラマでもある。裏表紙のあらすじには、『総監へのレクチャー中、部下の拳銃自殺を知った。柴崎令司は三十代ながら警部であり、警視庁総務部で係長を務めつつ、さらなる出世を望んでいた。だが不祥事の責任を負い、綾瀬署に左遷される。捜査経験のない彼の眼前に現れる様々な事件。泥にまみれながらも柴崎は本庁への復帰を虎視眈々と狙っていた。』とある。
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柴崎が登場する第1巻「撃てない警官」はいきなり左遷の件から始まる。そして、綾瀬署勤務の鬱々とした精神状態で、警察学校の教官(副署長)のいびり(?)や、警備課であるにもかかわらず、捜査の真似事をする不満やらが描かれる。また、左遷に追い込んだ本庁の元上司に対する報復を考えている。元警察官僚の義父との関わりや、綾瀬署の内部の不祥事を通して、警察官として成長していく人間ドラマとして仕上がっている。

第2巻「出署せず」では、綾瀬署に新女性署長である坂元真紀が赴任する。柴崎と同世代のキャリアは時として現場と反目しあう。この巻はキャリア署長が現場の事件にもまれ、トップとして成長する姿を描いている。
第3巻「伴連れ」では、若い婦人警官高野明美巡査の警察手帳の紛失から始まる。今どきの若い子なのであるが、かかわった事件を通して刑事としての自覚が芽生える。
第4巻「広域指定」は初めて長編小説になる。幼児誘拐事件が発生し、本庁捜査一課が出張ってきて、捜査方針をめぐり所轄と対立する。署長、副署長、高野、柴崎らが難解な事件に取り組む物語である。

柴崎警部を中心にすへ、その周辺の人間の成長、対立、組織の軋轢を描いていて読みごたえがある。警察内部の物語は横山秀夫のサスペンスが有名だが、もっと軽やかに人の本音に近い書き方ではないかと思う。TVドラマになりそうである。

2016/11/12 プロミネンス&黒点群

Hα線撮影日時:2016/11/12 10:59 露出0.5秒 iso400 シーニング:普通、晴薄雲

Hα線撮影日時:2016/11/12 10:59 露出0.5秒 iso400 シーニング:普通、晴薄雲

黒点群は相変わらず低調ですが、プロミネンスは黒点群に無関係のようにそこそこ発生しています。縁だけではなく太陽面にも安定して見えています。
2日前に積もった15cmの雪も、昨日の雨ですっかり消えて今日は秋のような日和です。雪の降った日中に車を工場に持って行き、冬タイヤに交換し、車底にさび止めを塗ってもらいました。これで今年の冬は万全です。

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2016/11/07 プロミネンス&黒点群

Hα線撮影日時:2016/11/07 9:47 露出0.5秒 iso400 シーニング:やや悪、快晴薄雲

Hα線撮影日時:2016/11/07 9:47 露出0.5秒 iso400 シーニング:やや悪、快晴薄雲

やっと太陽を覗くことが出来ました。函館は本格的な雪こそ降っていませんが、寒く、曇天の日が続いています。我が家はまだ冬タイヤに交換していなく、水曜日に交換予定なのですが、ヒヤヒヤものです。
黒点はただ一つ中央付近に見えます。相変わらず低調です。プロミネンスは小型のものが点在しています。なかなか大型のプロミネンスは出現しません。
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2016/10/29 プロミネンス&黒点群

Hα線撮影日時:2016/10/29 10:08 露出0.5秒 iso400 シーニング:やや悪、快晴

Hα線撮影日時:2016/10/29 10:08 露出0.5秒 iso400 シーニング:やや悪、快晴

シーニングの悪さの原因は、実際の空の気流の乱れと望遠鏡内の空気の対流があります。冬になり室内の高温から、低温の外へ望遠鏡を出すと鏡筒内の空気に対流が起きます。これが安定するまで30分程かかりますが、寒いときは待っていれません。このようにものぐさをすると、写りが悪くなるのです。何だかんだあり、冬の撮影は大変です。黒点は寂しく、中央部に2群わかる程度です。
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2016/10/27 プロミネンス&黒点群

Hα線撮影日時:2016/10/27 10:05 露出0.5秒 iso400 シーニング:普通、晴

Hα線撮影日時:2016/10/27 10:05 露出0.5秒 iso400 シーニング:普通、晴

寒くなりました。数日前から雪虫が飛び始めています。例年、雪虫が飛び始めると1週間以内に雪が降ります。予報では31日に函館は初雪になりそうです。この雪虫、観測には厄介な品物で望遠鏡、レンズ、カメラの隙間に飛び込んでくるのです。今年は少ないほうですが、大量発生した時は観測ができないほどです。
プロミネンスは活発に見えていますが、黒点はさっぱりです。
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2016/10/23 プロミネンス&黒点群

Hα線撮影日時:2016/10/23 10:34 露出0.5秒 iso400 シーニング:普通、晴

Hα線撮影日時:2016/10/23 10:34 露出0.5秒 iso400 シーニング:普通、晴

観測にはスマホ充電用のバッテリーを使っていますが、寒くなってくると電池の性能が低下します。今日は望遠鏡のモータを始動させた瞬間に止まってしまいました。そこそこ残量があるのにです。駆動系のグリスが硬くなり、夏のようには動かないのでしょう。このようなときはすぐバッテリーを充電しつつ観測するわけです。コードを使っていると足にひっかけ危ないですから、事故防止のためにも頻繁な充電が必要になります。本日は電池の話になってしまいました。
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