午前中から日が射していましたが、刷毛で刷いたような薄雲がとれません。大きなプロミネンスが見えていましたので、じっと我慢していましたが、あきらめて撮影しました。半年に1回ぐらい、このようなおおきのものが見えます。見事なものです。
月別アーカイブ: 6月 2013
色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年
「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」村上春樹(文藝春秋)
村上春樹はどうも苦手だ。私のように具体的な人間は、目の前にそのものが見えないような抽象的な概念、思考についてゆくことができないのだ。はるか昔、「ノルウェイの森」を数ページめくって挫折してから、村上春樹は手に取っていなかった。周りにつられて、流行に乗り遅れてはならじと「1Q84」に挑戦したときは、推理小説だと思い読んだ。意味は良く分からなかったが、何となく読めるものだと思ったものだ。調子に乗ってまた読み始めた。「1Q84」よりは分かりやすいが、内容的には「1Q84」の方が深いし、面白い。
主人公、多崎つくるが大学時代に高校時代の4人の仲間たちに絶縁された。16年経ってからその理由を訪ね歩く姿を、現代・過去のつくるの姿を通して、物語の前半に描いている。恋人に勧められ訪ねて行くうちに一人が殺害されており、絶縁した理由も明かされる。色々な謎が出されるが、結局何も完結しないうちに終わってしまう。私にはこれが納得いかないのだ。「1Q84」も同様な手法だ。単細胞で具体的な人間には、小道具を出したら完結させてほしいのだ。これがとっつきにくい理由なのかな?何れにせよ、殺人事件の真相や恋人とのその後を描いて欲しい。
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2013/06/25 プロミネンス&黒点群
6月23日から見えている大黒点(画面中央左)の周りが陥没しているように見えます。実際に見てもそのように見えますし、写真にも同様な写り方をしています。白色光で撮ったものにはそのような写り方はしていません。黒点はそもそも周りより温度が低い所です。しかしこれは温度ではなく磁場の影響でしょうか?どなたか教えてください。
2013/06/24 プロミネンス
基本的に黒点群とプロミネンスは昨日と変わりません。今日は露出時間を長くとりました。無理なく太陽面の細部構造が写り込みました。このぐらい露出しないとだめなのですね。まだまだです。
2013/06/23 黒点群&プロミネンス
今日の主役は黒点群です。3日前の動きと比較すると、新たに大きな黒点群が出現しました。白色光で撮影しても、黒点の周りの白斑が確認できます。肉眼ではもっとはっきりしており、素晴らしい眺めです。
2013/06/20 黒点群&プロミネンス
2013/06/15 プロミネンス&黒点群
ほぼ1週間ぶりの太陽面です。前線通過直後の大気は気流が乱れまくっています。その中では比較的きれいに写ってくれました。太陽面は一通りの構造が見えますが、相変わらずおとなしく推移しています。
2013/06/09 プロミネンス&ダークフィラメント
昨日も撮影したのですが、今日と大差なく、今日のデータをアップしました。太陽面に顕著な黒い筋(ダークフィラメント)が見えています。これは、プロミネンスと同じものですから、地球方向に比較的大きなプロミネンスが吹き上がっているということです。後一週間ぐらいで、太陽の縁に来ると思います。この時が楽しみです。
冷血(上・下)
「冷血」上・下 高村薫(毎日新聞社)
高村薫は久しぶりである。ほぼ2年前、止せばいいのに「晴子情話」「新リア王」「太陽を曳く馬」の三部作に挑戦し、何回も挫折しそうになり意地になって読み切った以来である。時々発作的に、このような難解な本を、読みたくなる時がある。高村の前は「カラマーゾフの兄弟」だった。三部作が日本版カラマーゾフの兄弟などという触れ込みに、ついふらっと読みに行ってしまったのだった。「太陽を曳く馬」に合田刑事が登場し、懐かしかった。最近になってこの「冷血」の存在を知り、読みたいと思っていた。
4月から今まで使っていた図書館が使えなくなり、どこかに気軽に使える図書館を探していた。やっと見つかったので、貸出第1号としてこの本を選んだ。
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