2016/10/10 プロミネンス&黒点群

Hα線撮影日時:2016/10/10 12:54 露出0.4秒 iso400 シーニング:普通、晴

Hα線撮影日時:2016/10/10 12:54 露出0.4秒 iso400 シーニング:普通、晴

本当に秋は観察しずらい季節です。雲の流れも、大気の揺れ(シーニング)も目まぐるしく移り変わります。冷たい風の中で、太陽が雲から顔を出すのを待つのもつらくなってきました。太陽の状態はまあこのようなものでしょう。
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LIFE ON MARS?(火星に住むつもりかい?)

「火星に住むつもりかい?LIFE ON MARS?」伊坂幸太郎(光文社)

life 伊坂幸太郎はSF小説も得意とする作家であるので、この本は火星移住計画をテーマにした物語であろう、と勝手に解釈し手に取った。ところが一行目から全く違うストーリーであるのだ。近未来日本では治安維持のために、平和警察なる組織を作り、危険人物を摘発し、ギロチンで公開処刑をするのだ。町中に監視カメラを張り巡らせ、密告を奨励しネットでパッシングをする。逮捕すると拷問によって自白を強要し、有無を言わせぬ取り調べである。その結果、国民は沈黙し鬱積した不満がさらに公開処刑を煽っていく。なんとも胸が悪くなるような小説なのだ。よって、こうなったら「火星に住むつもりかい?(デビットボーイ)」しかないか、と言うわけである。
このような体制が長く続くはずはない。正義の味方が登場し、逮捕された「危険人物」を警察署から奪還する、という事件が発生した。調査に派遣されたエリートキャリア真壁は正義の味方の正体に一歩一歩迫っていく。しかしそこには思いもよらない謀略があった。
戦争法案、機密保護法などじわじわと住みにくくなっている国、時間が逆に戻っていく様な国、他人ごとではないのかもしれない。